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2017年2月 3日 (金)

著作権料問題についての独り言

昨日Twitterに書いて沢山RTしていただいた内容↓

“音楽教室からの著作権料徴収が話題になってるけど、そもそも大手音楽教室は教材の楽譜などきちんと出版の段階で著作権料は支払っているわけだし、レッスン料は演奏技術を学ぶためな上に演奏自体は聴衆のためではないから非営利だし、“著作権の保護”の意味を完全にはき違えてるよね…”

“レッスン料の引き上げなど影響が出てくるだろうし、それによって音楽人口が減ったり、芽生えるはずだった才能の芽を摘んで将来的に音楽業界にとって悪影響かもしれないとなぜわからないんだろう。
こんなんだからこの国の文化レベルはなかなか上がらないんだぞ。本当に残念。”


RTの数を見て、関心を持っている人が多いんだなと。

私も音楽教育に携わる身として、そして幼少期から音楽教室にお世話になった身として、改めて少し思うことを書いておこうと思います。


大前提として著作権に関してはアーティストと出版社の契約方法をはじめ色々な問題が山積しているわけだけれども、一番の問題はJASRACに市場を独占されてしまっていること。

私は昔e-Licenseも利用していたのですが、演奏権等・録音権等・貸与権・出版権等のうち、e-Licenseのような新規参入事業者は録音権しか管理できないので、そのほかの権利はJASRACの独占なのが現状です。

本来権利を管理する団体でJASRAC自体が非営利なはずなのに、今回の制度は完全にJASRACの収入維持のため。

もっと言うと文科省からの天下りの方々の報酬を稼ぐため。

今回音楽教育分野への徴収を決めた理由は「CDが売れなくなって収益が減ったから」で、
音楽教育分野は「演奏権の対象の中で取りこぼしてきた最後の市場」だそうです。

なんだそれ…

現状での頭打ちが見えたから新分野から徴収してやろう感がすごい。

その魂胆がバレバレなのでこんなにも反響があるのかと。


ギリギリの家計の中で子供に習い事をさせている家庭も多いのに、意味のわからない制度によってレッスン料が引き上げられて、それによって習わせることを断念してしまう人、それを余儀なくされてしまう子供がいたら本当に残念。

そしていずれは手拍子しただけで演奏とみなされて請求、鼻歌歌っただけで徴収、ってことになり得るよね。

最終的には音楽専門学校や大学、なんなら小中学校の音楽の授業や軽音楽部からも徴収するんじゃないかな。

お役所仕事というかもはや圧力団体やん…


そうは言っても、私はJASRACの存在自体を否定しているわけではないです。

守られるべき権利があるのは当然だし、それを誰かが管理しないといけないことは確かなので。

でも今回の制度にはどの角度からどう見ても疑問を抱かざるを得ないし、ただでさえ衰退の傾向にある音楽業界の更なる萎縮を促すような制度に、怒りを通り越して悲しみを覚えています。

ちなみにAntiqueのカヴァーアルバムは、ちゃんとJASRAC番号取得して使用料も払ってますよ。


以上!



【追記】

Twitterでの反応などを見ていると、この問題に対してJASRACを擁護もしくは音楽教育団体側を批判している人の多くは教育の現場を知らない方が多い印象を受けました。

大前提として、特に子供への音楽教育の場において使用される楽曲のほとんどは
著作権切れのクラシック曲や団体のオリジナル楽曲なのに、一律2.5%という徴収制度が打ち出されたこと、教室側は既に発表会や出版物に関しては規定に従って著作権料を支払っていること、レッスンの中での演奏に演奏権という権利が発生するという解釈が相違していることから反発の動きが起こっていることが周知されればいいなと思います。

監査や徴収の仕方において議論がなされることを願います。



Antique_fly10

Antique 2nd Cover Album
『Love Ballade Covers〜STAY〜』
2016.4.14 Release
ATCD-002 全8曲 ¥2,500(税込)
ダイジェスト >> https://youtu.be/RVnhM0Dr0p8
オンラインショップ >> http://antique.buyshop.jp



田口愛理 Official Web Site
http://www.airitaguchi.com

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